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2016年10月27日(木)

リニア技術 信頼性低い

参考人質疑 清水議員に橋山氏

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(写真)質問する清水忠史議員=26日、衆院国交委

 衆院国土交通委員会は26日、リニア中央新幹線計画への財政投融資を可能にする鉄道建設・運輸施設整備支援機構法改定案の参考人質疑を行いました。改定案は、リニア新幹線の全線(東京―大阪)開業前倒しを口実に、政府が鉄運機構を通じてJR東海へ3兆円の公的資金を投入できるようにするものです。

 日本共産党の清水忠史議員が、橋山禮治郎アラバマ大学名誉教授に財投の必要性について質問。橋山氏は「リニア計画は、JR東海が全額自己資金で行う前提で認可が下りた」「国が事業費の3分の1、3兆円もの巨費を出す必要はない」と述べ、「国が支援するなら、四国や北海道など赤字のJR各社にこそするべきだ」と強調しました。

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(写真)意見陳述する橋山禮治郎アラバマ大学名誉教授=26日、衆院国交委

 清水氏は、安全性、採算性、電力消費、環境の問題について質問。橋山氏は「地震で地割れが起きたらどうするのか。リニアは前例のない技術で信頼性は低い。『大丈夫』の一言を信じろというのは危険だ」と答えました。残土置き場が26%しか決まっていない現状には「民間会社が自身の事業について、地方公共団体に処理場所を見つけるよう頼むのは理解しがたい」と述べました。

 リニア新幹線で「日本と地域が活性化」「国際競争力が増す」と述べた参考人からも、「リニア単体で地方創生に必ずしも寄与するわけではない」(中川大京都大学大学院教授)、「単にリニアの駅ができれば客が集まるわけではなく、下車したくなる魅力ある街づくりが必要だ」(竹内健蔵東京女子大教授)と、リニア単独での効果は薄いとの意見が出されました。


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