2016年10月28日(金)
「強行」暴言を批判
SBS米 不正取引究明を
参院農水委 紙氏が追及
|
日本共産党の紙智子議員は27日の参院農林水産委員会で、環太平洋連携協定(TPP)承認案についての山本有二農水相の「強行採決」発言をただし、売買同時入札(SBS)米の不正取引問題を究明するよう求めました。
紙氏が、山本農水相の発言は「行政側の大臣が立法府に介入し、強行採決をけしかけたことになる。あってはならない発言だ」と追及すると、山本農水相は「軽率だったと反省している」と語りました。
紙氏が、SBS米問題の調査で聞き取り項目を示すよう求めたのに対し、山本農水相は項目を定めていなかったことを認めました。山本農水相は、SBS米取引に調整金(ウラ金)があるのに、税務上「適切に処理されている」と答えています(11日、参院予算委での紙氏への答弁)。紙氏は、聞き取り項目を定めず、税務書類も調査していないとし「問題を小さくみせるものだ」と批判しました。
紙氏は、SBS米入札で名義貸しが横行しているとの報道を示し、調査を求めました。SBS米問題全体についても「農水省がまともに調査しないなら国政調査権を使ってでも究明すべきだ」と主張しました。