2016年10月31日(月)
政活費不正 徹底解明を
富山市議補選告示 共産党2氏訴え
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政務活動費の不正取得で12人が議員辞職したことに伴う富山市議補選(定数13、立候補25人)が30日告示(11月6日投票)されました。不正追及の先頭に立ってきた日本共産党は、小西なおき(71)、吉田おさむ(66)の両氏=ともに新=が立候補し、現職2人と合わせ4人の正式会派を目指します。
総定数(40)の約3分の1を入れ替える前代未聞の補選には、共産党の2人のほか自民党推薦・支持5人、維新3人、社民3人、諸派1、無所属11人が立候補。12人はみだしの多数激戦です。
小西、吉田両候補はそれぞれの地元地域で第一声を上げました。両候補は、▽不正の徹底解明のための百条委員会の設置▽政務活動費のゼロからの抜本的見直し▽住民に開かれた議会への改革―などを公約し、「不正問題にしっかり審判を下し、富山市議会を全国に誇れる議会につくりかえましょう」と力強く訴えました。
それぞれの候補の第一声に赤星ゆかり、中山雅之の両市議が参加し、上田俊彦党県委員長、ひづめ弘子県議(党県副委員長)が党を代表してあいさつ。辞職者10人を出した自民党が、公認候補は出さずに看板隠しで議席を狙っていると批判し、「自浄能力のない自民党では不正の解明はできない。共産党が4人になれば、議案提案権も得られ百条委員会で徹底究明できます」と2候補の当選を熱く呼びかけました。
地域の自治振興会長や町内会長などが両候補応援のマイクを握り、「不正のない議会へ先頭に立ってがんばっていただきたい」「不正をただすには、この党の力が一番大きい。党派を問わずに何とか押し上げたい」と期待を寄せました。