2016年10月31日(月)
工場被災で農家不安
紙氏 台風被害に救済求める
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日本共産党の紙智子議員は27日の参院農林水産委員会で、今夏、台風10号など四つの台風で被害が出た農家への支援を求めました。
北海道十勝地方では、国産スイートコーン缶詰の国内シェア75%を占める会社の工場が浸水で操業を停止し、農家はスイートコーン出荷ができなくなっています。台風や長雨などの自然災害で収量が落ちたり、品質低下の場合は共済制度の対象となりますが、工場被災で出荷できないケースは対象となりません。
紙氏は、「農家は缶詰工場と契約栽培しているので他へ売ることができない。先行投資した支払いができなかったり、生活費に支障が出る」として、農家が安心して年を越せるよう対応を求めました。農水省の井上宏司食料産業局長は「必要な助言をする」と、支援の意向を示しました。
今夏の北海道の台風被害は激甚災害に指定され、農地復旧費の95%が補助されます。紙氏は、北海道には大規模農家が多く、「(残りの)5%でも農家の負担は重い。離農者が生まれないよう、現場に寄り添った負担軽減の支援を」と求めました。農水省の佐藤速水農村振興局長は負担軽減へ支援する意向を示しました。