2016年11月2日(水)
TPP採決 とんでもない
穀田氏 「2日」(衆院特別委)決定を批判
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は1日、国会内で記者団に、環太平洋連携協定(TPP)承認案・関連法案を審議する衆院特別委員会が2日の採決を決めたことに対し「採決なんてとんでもない。私たちはまず怒りをもって糾弾したい」と表明し、次のように述べました。
その理由はまず、TPPに対する国民の理解が進んでいないということです。共同通信の世論調査でも66・5%が「今国会にこだわらず慎重に審議するべきだ」と答えるなど、世論調査でも、多くの国民が慎重審議を求めています。
それにもかかわらず、4月5日に衆院TPP特別委員会の与野党理事が合意した中央公聴会も開催していないという事態にみられるように、国民の理解を求めるという態度が欠落しています。
また、国会による解明の仕事が果たされたのかという点です。
ご承知の通り、TPP承認案をめぐる審議は、ようやく今佳境に入りつつあります。
それは、農業の問題や食の安全の問題だけにかかわらず、薬価や医療、保険、共済の問題、中小企業への影響など、国民にとって身近なさまざまな問題がいよいよ浮かび上がってきたところです。
こういう問題をしっかり審議をすることが、国会の責務として求められています。
さらに、政府の説明責任が果たされたのかという点です。
この点では安倍晋三首相が「このまま無為にときを過ごせば」と、国会での質疑がまるでムダであるかのように10月31日の衆院TPP特別委員会で答弁しています。こういう態度にあるように、国民の疑問、国会の責任、これに応えて解明責任を果たすという態度がみられません。私たちは厳しく批判します。
私たち日本共産党は、引き続き、衆院TPP特別委員会での審議を続けるべきだと考えています。