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2016年11月6日(日)

利害関係者が労災審査

堀内氏 労働保険審人事を追及

衆院厚労委

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写真

(写真)質問する堀内照文議員=2日、衆院厚労委

 日本共産党の堀内照文議員は2日の衆院厚生労働委員会で、労働災害の不服審査を担う労働保険審査会委員に大手保険会社の元役員が就任し、この会社の利害にかかわる労災の審査を担当するという異常な人事についてただしました。

 この委員が担当するのは、通勤時の交通事故が原因で軽度外傷性脳損傷(MTBI)を負った労働者の労災審査です。この事故の相手方の自賠責保険を扱う会社の元役員が委員として審査にあたることが、堀内氏の指摘で明らかになりました。

 堀内氏は、「利害が関係する保険会社の関係者が同委員に就いた例はあるのか」、「利害関係者が労働保険審査に携わっていいのか」と追及しました。

 塩崎恭久厚労相は、「同様の経歴を持った人を任命した例は把握していない」と述べ、初めての異常な人事であることを認めながら、「すでに(保険会社を)退職しており、公平性、中立性に問題あると考えていない」と強弁しました。

 堀内氏は、MTBIの労災認定の知見が蓄積されれば、保険会社の保険金支払いに影響することを同委員が想定する可能性について言及。「少なくとも利害関係の強い対象者についての審判を担当すべきではない」と求めました。


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