2016年11月13日(日)
被爆者ら国際署名訴え
核兵器廃絶へ中高生ら応じる
千葉・柏駅前
|
千葉県「ヒバクシャ国際署名」推進連絡会は12日、柏駅前で8月に続く第2回統一行動を行い、被爆者らが「核兵器廃絶の願いを署名に託してください」と呼びかけました。小春日和のなか、156人の署名が集まりました。
千葉県原爆被爆者友愛会(友愛会)の被爆者12人、新日本婦人の会県本部、平和委員会、県原水協などから33人が参加しました。原爆パネルや横断幕を見たり、訴えを聞いたりして署名する中高生の姿がありました。
日本被団協事務局次長で友愛会事務局長の児玉三智子さん(78)は、71年前広島で被爆した体験を女子高生2人に話しました。「私の娘はがんで亡くなりました。放射線の影響ではと思うとつらい。若いみなさんを見ると娘を思い出します。核兵器のない世界、私のような苦しみを味わわなくてすむ未来にしましょう。署名は国連に届けます」と語りかけました。2人の女子高生は快く署名に応じました。
長崎で被爆した友愛会会長の青木茂さん(91)は、行動中ベンチで休憩しながら、何回もマイクを握りました。国連第1委員会で採択された、核兵器禁止条約の交渉会議を来年招集するとの決議に123カ国が賛成する一方、米ロ英仏の核兵器国とその「核の傘」にある唯一の被爆国日本が反対したと批判。「同じ日本人として恥ずかしい。核兵器をなくすために私たちの運動に協力してほしい」と訴えました。
署名した同県流山市の女性(42)は「被爆した人たちは一般の人たち。放射線や差別で子孫が苦しめられる。こんな理不尽なことはない。核兵器はいらない」と話しました。