2016年11月16日(水)
沖縄・高江 米海兵隊・訓練ルート整備
4694本もの樹木を伐採
赤嶺議員に答弁
防衛省は15日の衆院安全保障委員会で、米軍オスプレイパッド(着陸帯、沖縄県東村高江など)建設に関し、米海兵隊用の歩行訓練ルート整備で伐採された樹木が4694本に上ることを明らかにしました。日本共産党の赤嶺政賢議員に対する答弁。
同省沖縄防衛局は10月28日、新たな環境アセスを沖縄県に提出。宇嘉川河口から「G地区」の着陸帯につながる約2・6キロメートルの区間を整備し、急峻(きゅうしゅん)な場所には階段を設置するとしています。
赤嶺氏は、同局の環境影響評価図書(2007年)には、歩行訓練ルートの整備について具体的な整備方法や環境影響について一切明記されていないと指摘。県が環境アセスに記載されていない「新たな工事」だとして中止を求めたこともあげ「欠陥アセスではないか」と迫りました。
防衛省の深山延暁地方協力局長は、「当初は人力での作業を想定していた。建設工事に反対する方もいて、車両や資材の輸送に困難な状況が続いており、重機を使用するために、立木の伐採を行っている」と述べ、建設に反対する市民らに責任を押し付けました。
赤嶺氏は「東村のやんばるの森にしか住んでいない世界的な固有種がいる。環境への配慮などお構いなしに自然破壊を推し進めるヘリパッド工事には反対だ」と批判しました。