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2016年11月18日(金)

サンダース氏、米民主党上院指導部入り

若者など支持層拡大目指す

“選挙で未来の課題鮮明に”

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 【ワシントン=島田峰隆】米民主党の上院議員団は16日、新たな党上院指導部を選出しました。議員団トップの院内総務には、今期で引退するリード氏に代わってチャールズ・シューマー氏が就任。「民主的社会主義者」を名乗って大統領選予備選で善戦したバーニー・サンダース氏が、支持層の拡大を目指す幹部として指導部入りしました。


 大統領選で民主党は従来の支持基盤だった州でも共和党に敗北。上下両院でも多数派になれませんでした。

 シューマー氏は「これほどまでに負けた選挙では、よく分析し学ばなければならない」と指摘。「国民は政府が彼らのために仕事をしていないと感じている。国民は、経済がゆがめられ、政府は巨額の献金や特別な利益にあまりにも助けられていると感じている」と述べ、党として引き続き、中間所得層や「その層に加わろうと努力している人々」に焦点を当てるとしました。

 サンダース氏とともにウォール街(金融業界)の横暴を批判し、改革を訴えてきたエリザベス・ウォーレン上院議員も指導部入りしました。米メディアは、黒人やヒスパニック(中南米系)、若者に支持を広げ、共和党のトランプ次期大統領に奪われた白人労働者層などを奪還する狙いがあると分析しています。

 サンダース氏は同日、ワシントン市内で演説。経済格差の是正やウォール街の献金批判などを前面に掲げてたたかった予備選で、若者を中心に人種の壁を超えて4割以上の票を獲得したことを強調。「われわれは選挙戦で未来の米国の課題を鮮明にした」と語りました。

 トランプ次期大統領については、国民に不利になる貿易協定の撤回やインフラ整備、雇用増など労働者世帯を助ける政策も掲げていたことを指摘し、「この公約に責任を持たせる運動を広げる」と強調。「人種差別や男女差別、性的マイノリティーへの差別、イスラム教敵視などとは徹底してたたかう」と語りました。


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