2016年11月22日(火)
鶴保担当相 パー券超過購入
国交副大臣時 業界関係者 直後に事業選定
鶴保庸介沖縄担当相が政治資金規正法で定められた上限額を超えるパーティー券購入を2013年1月、1人の男性から複数名義で受けていたことが21日、明らかになりました。鶴保氏が同日、国会内で記者団に対し、認めました。
パーティー券を購入した男性は観光振興を目的にした山梨県内のNPO法人の副代表理事で、鶴保氏は12年12月末、観光業界を所管する国土交通副大臣に就任したばかりでした。
問題のパーティーは鶴保氏の資金管理団体「鶴翔会」が13年4月12日に都内のホテルで開催した「国土交通副大臣鶴保庸介君と語る会」。鶴翔会の政治資金収支報告書によると、同年1月11日に、個人と山梨県内のホテルの複数名義で各100万円、計200万円分のパーティー券購入がありました。
鶴保氏は、1人の男性が複数名義を使ったという一部報道について、事務所が事実関係を確認し、全額を男性に返金したと説明。一方、事務所側が当時、こうした事実を知っていたかについては「明確に否定しておきたい」などと弁明しました。
政治資金規正法は、1回のパーティーで購入・販売できる1人当たりのパーティー券の上限を150万円と定め、名義を偽装したパーティー券の収受も禁じています。
男性が副代表理事を務めるNPOは、パーティー券購入の2カ月後の13年3月に観光庁が公募した補助事業「官民協働した魅力ある観光地再建・強化事業」の対象事業の一つに約8倍の倍率を突破して選定されています。