2017年1月9日(月)
晴れ着で一筆
ヒバクシャ国際署名に「核兵器いけない」
前橋
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群馬県の原水爆禁止前橋協議会(前橋原水協)は8日、成人式会場の前橋グリーンドーム前で、「ヒバクシャ国際署名」宣伝に取り組みました。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人は「核兵器をなくしてほしい」とペンをとり、1時間で146人が署名しました。
宣伝には、新日本婦人の会、医療生協、平和委員会の代表ら13人が参加。「今年は核兵器禁止条約の締結交渉をすすめる年です。しかし、核保有国と唯一の戦争被爆国の日本はこれに背を向けています。核兵器のない世界を実現するため、一緒に声をあげませんか」と語りかけました。
「大勢の人が集まっているのだから、みんな署名すればいいのに」と話すのは、前橋市の大学2年生の女性です。「核兵器はあってはいけないもの。アメリカのトランプさん(次期大統領)は増やそうとしているけど、世界中が持ってはいけないものです」ときっぱり。
署名した工場勤務の男性は、小さい頃、広島で被爆した親戚から被爆の悲惨さを聞いたといいます。「たとえ体験していなくても、言葉で伝えていくことが大切です。原爆症で苦しんでいる被爆者に国は補償してほしい」
大学で地域政策を学ぶ男子学生は「たくさんの人が亡くなったと歴史の授業で習いました」。国連での核兵器禁止条約交渉開始の決議に日本が反対したことについて、「唯一の被爆国なのだから、アメリカに脅されたかわからないが、賛成してほしかった」と話しました。