2017年1月25日(水)
米原子力空母の整備本格化
神奈川・横須賀 放射性廃棄物搬出も
|
米海軍の原子力空母で唯一米国外に配備されているロナルド・レーガンの2回目の定期整備が横須賀基地(神奈川県横須賀市)で本格化しています。2008年9月25日のジョージ・ワシントン配備以降、横須賀基地では毎年、1〜5月の約4〜5カ月間、原子力空母の定期整備を実施。終了後に半年におよぶ作戦行動に出航し、同基地がインド・アジア太平洋地域への出撃拠点とされています。
24日現在、横須賀基地に停泊するレーガンの甲板上には、作業用のコンテナ建物や艦橋周囲の足場、飛行甲板やカタパルトの修理のためとみられる白い覆いが設置されていました。
レーガンは、ジョージ・ワシントンに代わり15年10月から横須賀基地に配備。昨年の作戦行動を終えて11月21日から、横須賀基地に入港していました。同基地の広報紙「海鷹・シーホーク」(12日付)によると、今年の定期整備は10日から始まりました。
横須賀基地での原子力空母の整備は、1次冷却水の配管の交換など原子炉周囲の修理なども実施され、毎年、発生した大量の低レベル放射性廃棄物を空母から貨物船に移し、米国へ輸送しています。
平和団体・市民団体からは「放射能にさらされた物質は艦外に搬出しない」とした日米合意「エード・メモワール」(1964年)に違反するとして、搬出の中止、原子力空母の撤去を求める声が上がっています。