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2017年1月28日(土)

核兵器禁止条約

「交渉に賛同、積極的に参加」

CELAC(中南米カリブ海諸国共同)が宣言

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 ドミニカ共和国東部プンタカナで開かれていた「中南米カリブ海諸国共同体」(CELAC)の第5回首脳会議は25日、核兵器禁止条約交渉への積極的な参加の意思などを強調した「プンタカナ政治宣言」を採択して閉幕しました。(菅原啓)


 同宣言は、「核兵器の禁止・廃絶を達成する緊急の必要性を再確認」し、「核兵器を、透明性があり、不可逆的かつ検証可能な方法で禁止する、法的拘束力のある普遍的文書(条約)についての国連の枠組みで開始される交渉に賛同し、積極的に参加する意思を改めて表明する」と述べています。

 会議では、トランプ米新政権が、国際的な協定の見直しや脱退を打ち出し、メキシコをはじめ中南米系移民を敵視する施策を示していることに警戒感と批判の声が上がりました。

 ドミニカ共和国のメディナ大統領は24日の開会演説で、保護主義の強まりや国境閉鎖の主張は「経済だけにとどまらない。われわれの国々からの移民たちに重大な結果をもたらしかねない」と懸念を表明しました。

 エクアドルのコレア大統領は、トランプ氏が大統領令でメキシコ国境での壁建設を指示したことを受け、移民問題の解決策は「壁ではなく、連帯と友好であり、幸福と平和の条件をつくり出すことだ」と指摘。中南米だけでなく世界の移民を擁護する明確な立場をとるべきだと力説しました。

 採択された政治宣言は、「あらゆる形態の人種主義、外国人嫌い、移民への差別とともに、非正規移民の犯罪扱いを拒否する」と述べ、名指しを避けながらも米国の新政権の施策を非難しています。国際貿易の項目では、保護主義の強まりを含めたさまざまな不安定要素や困難に対処するため、CELAC諸国が団結する必要性を訴えています。

 宣言は、米キューバ間の関係の発展を歓迎すると同時に、米国に対して、キューバ封鎖措置の停止、グアンタナモ基地の返還を要求しています。今回の会議を機に、CELAC議長国はドミニカ共和国からエルサルバドルに交代しました。


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