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2017年2月18日(土)

仮眠取れない■夜通し仕事後残業

介護施設 夜勤改善を

医労連調査

昼夜2交代が9割 16時間以上6割

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 介護施設の夜勤の実態調査を日本医療労働組合連合会(日本医労連)が行ったところ、昼夜2交代夜勤が9割におよび、6割が16時間以上の連続夜勤となっていることが分かりました。日本医労連は調査結果をもとに夜勤改善、要員増などを政府、国会議員に要請するとしています。


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(写真)介護施設の夜勤の実態について説明する医労連の人たち=東京都内

 夜勤形態では、有効回答132施設のうち2交代が90・2%にあたる119施設(当直との混合含む)。夜勤の勤務時間は、133施設のうち60・2%にあたる80施設が16時間以上で、2交代の施設に限っても68・4%でした。

 2交代夜勤は、通常の2日分に相当する労働を連続して行うもの。負担の大きい夜勤を16時間にもわたって行う過酷な勤務です。

 夜勤の日数に法的な上限はありませんが、3交代夜勤で月8日を超えた職員は17%で最多の夜勤日数は老人保健施設で10日。2交代夜勤で月4日を超えた職員は40・6%で、最多夜勤回数は11日におよびました。

 日本の労働時間規制では勤務間インターバル規制(連続休息時間保障)がなく、2日分の労働時間を連続させられるため、16時間まで残業扱いにせずに働かせられます。日本医労連は、国の看護師確保指針の「3交代で月8日以内(2交代では4日以内)」と同等の規制を求めています。

 人員配置の調査では国の基準ぎりぎりの人数が多く、1人で複数階のフロアをかけ持ちするなど、実質的な1人夜勤も少なくありませんでした。

 東京都内で行われた会見で東京都墨田区のグループホームで働く介護福祉士は、「夜勤の17時間のうち、仮眠時間は2時間ですが、寝付けない利用者さんや認知症の利用者さんの対応などで仮眠できないことも少なくありません」と語りました。

 「1日に職員5人が必要なところ、4人しか確保できないため、2時間ずつ残業して埋め合わせることがある。夜通しの仕事の後の残業は本当につらい」と訴えました。

 調査は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、小規模多機能型施設など143施設4201人から昨年6月に調査を行いました。

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