2017年3月8日(水)
トヨタ系過労死 上告断念要請
厚労政務官に小池書記局長
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名古屋高裁がトヨタ自動車系列の下請け会社に勤めていた三輪敏博さん=当時(37)=の突然死を過労死と認定する判決を出した問題で、日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)は7日、厚生労働省の堀内詔子大臣政務官に最高裁に上告しないよう要請しました。
妻の香織さん(39)は安倍晋三首相、塩崎恭久厚労相に上告を断念するよう求める上申書を提出。小池氏の要請は、香織さんの要望をうけたものです。
敏博さんは、チームリーダーで2011年9月、虚血性心疾患で死亡。香織さんが12年に労災保険支給を申請しましたが、半田労基署は、時間外労働が認定基準100時間(直近1カ月)を下回る約85時間だったとして不支給と判断。一審判決も訴えを退けましたが、名古屋高裁は85時間でも過重だとして労災と認定する逆転勝訴の判決を2月23日にだしました。
要請で小池氏は、香織さんが、子どもを育てながら6年間、裁判などでたたかってきたことにふれつつ、高裁判決がしっかりとした事実認定をしていると指摘。上告しないよう求めました。
堀内政務官は、高裁判決について「重く受け止めている」と発言。「長時間労働の是正」にむけた取り組みをすすめているもとで、「真正面から真摯(しんし)に受け止めている」とのべ、「塩崎大臣に伝える」と語りました。
上告期限は9日です。