2017年3月9日(木)
食品添加物 最新の知見で検証を
斉藤議員 安全確保へ提起
衆院農水委
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日本共産党の斉藤和子議員は8日の衆院農林水産委員会で食品添加物の安全性について質問し、1995年の食品衛生法改正以来、十分な安全性の検証もなく使用されてきた「既存添加物」のうち109品目の安全性の再評価を求めました。
斉藤氏は、既存添加物365品目のうち、当時「早急に(安全性の)検討を行う必要はない」と判断された109品目について、判断から20年以上経過していることや、かつては安全と考えられていた品目でも遺伝毒性と発がん性が判明したことを理由に「既存添加物名簿」から削除されたアカネ色素の例をあげ、「過去の知見に安住せず、謙虚に安全性評価をすすめることが(速やかな安全性の見直しを求めた)国会決議の精神だ」と指摘しました。
厚生労働省の北島智子生活衛生・食品安全部長は、「(109品目の)安全性にかかわる情報収集と検討をすすめていく」と答弁。斉藤氏は、「最新の科学的知見に基づき、絶えず安全性を検証していくことが必要だ」と強調し、既存添加物を本来の食品衛生法に基づく指定制度の枠内に整理統合すべきだと主張しました。