2017年3月17日(金)
「安倍首相から100万円寄付」
森友・籠池氏語る
参院委調査 “一昨年9月夫人通じて”
学校法人「森友学園」への国有地払い下げ問題をめぐる参院予算委員会の16日の現地調査に対し、籠池泰典(かごいけやすのり)理事長が「安倍晋三首相から寄付金があった」と発言していたことが分かりました。
籠池氏は2015年9月に安倍首相から夫人を通じて100万円を受け取ったと証言しました。籠池氏は「安倍首相から寄付金が寄せられている小学校をつぶさないでほしい」と訴えました。
また籠池氏は、現状について「このような事態になるなら(大阪府は小学校建設に)『認可適当』を出してくれなければよかった」とも話し、「一番腹が立っているのは松井(一郎大阪府)知事だ」と述べました。
学園や籠池氏について、安倍首相は国会で「(国有地売却や学校認可に)私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」(2月17日の衆院予算委)、「複数の中でお目にかかったかもしれないが、少人数ではない。個人的な関係は全くない」(同28日の参院予算委)などと答弁しています。
日本共産党の辰巳孝太郎議員は「真相究明のために籠池氏を参考人招致する必要がある」と強調しました。
首相は否定
この問題で菅義偉官房長官は16日の記者会見で、「首相に確認したところ、首相は『自分では寄付はしていない。昭恵夫人、事務所等、第三者を通じても寄付していない』ということだ」と語りました。