2017年4月2日(日)
農漁共存の責任果たせ
畠山氏 諫早干拓 国に迫る
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日本共産党の畠山和也議員は3月29日の衆院農林水産委員会で、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防排水門をめぐる漁業者と国、営農者による和解協議が打ち切られたことを受け、「想定問答」を漁業団体幹部向けに用意した農水省を厳しく批判し、「国が『農漁共存』の責任を果たすべきだ」と迫りました。
想定問答は、同排水門を開門しない前提で農水省が漁業者説得のために作成し、地元の漁業団体幹部に配布していたもの。開門を求める「よみがえれ!有明訴訟」の弁護団長まで名指ししており、「漁業者をばかにしたやり方だ」との声が上がっています。
畠山氏があらためて想定問答の開示を要求すると、山本有二農水相は、「文書が存在しているか否かも含めて答えられない」と拒否し、あくまで不開示の姿勢に終始しました。
畠山氏は、想定問答が、▽和解協議の障害をつくり▽漁業者の中に分断を持ち込み▽組合員の自主的運営によって成り立っている共同組合の原則を踏みにじったと批判。想定問答を「国の失策」と批判する報道を紹介しつつ「国の主張に沿わせ、農水省が決着を押し付けているのではと(関係者が)不信感を持つのも当然だ」「国が解決に責任を果たせ」と迫りました。