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2017年4月8日(土)

米、シリアを攻撃

国連安保理決議なし 巡航ミサイル59発

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 【ワシントン=洞口昇幸、カイロ=小玉純一】トランプ米大統領は6日(日本時間7日午前)、米軍に命じ、内戦が続くシリアの空軍基地に巡航ミサイル「トマホーク」59発を発射しました。トランプ大統領は、アサド政権が化学兵器を使用して攻撃を行ったと断定し、国連安保理決議もなしに、検討していた軍事力行使を決行しました。トランプ政権が、アサド政権に直接的な軍事攻撃を実施するのは初めてです。

 トランプ氏は同日、米中首脳会談のために滞在する米南部フロリダ州パームビーチで声明を発表。「シリアでの虐殺と流血を終わらせ、その上で全てのテロリズムを終わらせることを目指すわれわれに加わるよう、全ての文明国に呼びかける」と述べました。米国防総省の声明によると、シリア西部のシャイラト空軍基地の航空機や耐爆格納庫などを標的にしました。

 シリア軍は7日に発表した声明で、米軍の攻撃により、シリア兵6人が死亡したことを明らかにしました。シリア紛争を監視するシリア人権監視団は「少なくともシリア兵7人が殺され、基地はほぼ完全に破壊された」と伝えました。

 シリアの国営メディアは7日、空軍基地に近い地域で子ども4人を含む民間人9人が、この攻撃で死亡したと報じました。

 また、攻撃を受けたシャイラト空軍基地があるホムス県のタラル・バラジ知事は「基地で救援活動を実施中だ」と同メディアに語りました。同知事は米軍の攻撃について武装テロ集団を利するとも話しました。


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