2017年4月17日(月)
学テの調査公表やめよ
大平議員 点数競争の実態示し中止迫る
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日本共産党の大平喜信議員は14日の衆院文部科学委員会で、全国学力テストが確かな学力とは無縁の点数競争になっている実態を示し、調査結果の公表はやめるよう主張しました。
大平氏は、岡山県では学テで全国10位以内を目標に「がんばる学校・校区には100万円を交付する」との施策まで行っていたと指摘。「結果の公表によって、子どもたちと教員が過度な競争に駆り立てられ、教育をゆがめる弊害が深刻化している」とただしました。松野博一文科相は「過度な競争を招いているとの認識はない」と繰り返しました。
大平氏はさらに、小・中学校で学テ直前に授業時間を使ったテスト対策が横行し、文科省が是正を求める「通知」も出していると指摘。島根県内299の公立小中学校のうち、2〜4月の3カ月間の授業時間にテスト対策をした学校が78校にのぼるとして、「学テによって、本来実施すべき学習が十分に実施できない状況が相当の規模で生じている」と述べ、実態把握を求めました。
また、成績での4段階のランク付けなど学テの公表範囲をさらに広げようとする文科省の姿勢を批判し、学テの中止を求めました。