2017年4月25日(火)
北朝鮮問題 平和的解決求める
日本ペンクラブが声明
日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は24日、会長名で「北朝鮮をめぐる軍事的破局を回避せよ」とする声明を発表しました。
各国の政治権力が軍事力を誇示しながら争っている現状を憂慮。北朝鮮が特異な独裁制を敷いている一方、「閣僚以下要職の多くが空席のままの国」、「次々発覚する政権スキャンダルの火消しにやっきで、硬直した思考に陥っている国もある」として暗に米政権や日本政府を批判し、「緊迫した情勢下では、しばしば強圧的な言動が勢いを増し、冷静な判断を狂わせる」「戦争の惨禍が権力を持つ者らの短慮によって、民主主義の機能不全の隙間を縫うように引き起こされてきた」、その結果「生命財産を奪われ」るのは常に名もなき人々である、と指摘しています。
そのうえで、北朝鮮指導部には核実験などの軍事的挑発をただちにやめること、周辺各国政府には「軍事力をもてあそぶことなく、あくまで平和的に解決する努力」を求め、各国の国民には、自国政府の動きを点検し、地域に平和と安定と自由をもたらす努力を呼びかけています。