2017年5月10日(水)
解雇撤回 帰ってきたぞ
日本IBMに勝訴の男性 3年ぶりの職場
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日本IBMで解雇通告とともに会社から閉め出される「ロックアウト解雇」を受け、3月に解雇無効の東京地裁判決を勝ち取った男性(56)が9日、3年ぶりに職場復帰を果たしました。JMITU(日本金属製造情報通信労働組合)日本IBM支部と支援者たちは同日朝、千葉市の日本IBM幕張事業所前で復職激励行動をおこないました。
日本IBMロックアウト解雇撤回裁判は、第5次訴訟まで11人のJMITU組合員が原告となっています。今回の第4次原告1人の解雇無効判決について会社側が控訴せず、同社で初となる解雇者の職場復帰が実現しました。
事業所前で花束を受け取った男性は、「14年3月に解雇されて3年。1人だけではたたかえなかった。JMITUは頼りになる労働組合だ」と感謝を述べました。
大岡義久支部委員長は、「組合員を職場に戻すことができ、これほどうれしいことはありません」とあいさつ。生熊茂実中央委員長は、「会社の一方的な解雇が許されれば、労働者は不安で働けない。もうこんな解雇は許されないというルールをつくった。職場でも3年のブランクを取り戻せるよう支援をお願いします」と出勤する労働者に呼びかけました。
解雇撤回裁判は、第1、2次原告5人について解雇無効の東京地裁判決が出て、東京高裁で和解協議中。第3次原告4人は全員の解雇を撤回し、うち2人が6月から職場復帰することで和解成立。第5次原告1人は東京地裁で審理中になっています。