2017年5月15日(月)
生産者責任こそ必要
雑品スクラップ問題 塩川氏ただす
衆院環境委
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日本共産党の塩川鉄也議員は12日の衆院環境委員会で、廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法)改正案に関連し、ヤード(置き場)に保管されている「雑品スクラップ」が火災などの問題を引き起こしていることをただしました。
雑品スクラップは、廃家電と他の金属スクラップとを混合したもので、鉛などの有害物質が含まれます。有価物か廃棄物かの判断が難しく、法の規制がかかりにくい状況です。
改正案でどのような規制がかかるのかとの塩川氏の質問に、環境省は「ヤードに廃家電などが保管されていることが確認できれば、廃棄物と同様の保管・処分に関する基準の順守が求められ、都道府県の立ち入り検査なども可能になる」と答えました。
塩川氏は、廃家電が雑品スクラップに紛れ込むのは、家電リサイクル法で処理費用を後払いとしていることが要因の一つだと指摘。「根本解決にはメーカーが自社製品から生ずる廃棄物の費用を負担する拡大生産者責任こそ必要だ」と追及しました。山本公一環境相は「企業の責任ももちろんあるが、ユーザーの責任もある」などと後ろ向きな姿勢を示しました。