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2017年5月22日(月)

立場の違い超え 日本農業の再生を

四国大演説会 志位委員長が訴え

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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=21日、高松市

 日本共産党の志位和夫委員長は21日、次期衆院選で野党と市民の共闘の勝利、日本共産党の躍進をめざして高松市で開かれた四国大演説会で、農業における安倍政権の大暴走を告発し、「立場の違いを超えて共同し、安倍政権を打倒し、日本農業を再生しましょう」と呼びかけました。

 志位氏は、2月の日米首脳会談の共同声明が「日米2国間協議」を明記し、日本が環太平洋連携協定(TPP)をベースにさらなる譲歩をしようとしていることについて、「カモがネギを背負って、鍋と調味料を抱えて訪ねたようなもの」と痛烈に批判。米国のロス商務長官が「朝日」(21日付)インタビューで「TPPが出発点だ」「我々の希望は、最終的に日米の自由貿易協定(FTA)を結ぶことだ」と述べていることを示して、「歯止めのない農産物自由化に道を開く日米FTAの道は絶対に進んではなりません。経済主権、食料主権の尊重のうえにたった、公正・平等な貿易と投資のルールをつくることが必要です」と訴えました。

 「日本農業、農協をどうしていくか」と問いかけた志位氏は、農業協同組合新聞で「隠れ共産党宣言」のコラムを書いた岡山大学大学院の小松泰信教授から、インタビューを受けたことを紹介。農協解体に反対し、協同組合の理念を守り、生かすことを訴えた志位氏のインタビュー記事(同紙3月30日付)の大特集の中で、小松氏が「インタビューを終えて」の感想として「満身創痍(そうい)のJAグループを勇気づける」「(共産党の農業再生)プランを機軸とした“共協戦線”の構築が、風雲急をつげる政局の行方を決する」と述べていることを紹介しました。

 演説会には、香川県農業協同組合中央会の宮武利弘会長が、「政府の信用事業の分離をはじめとする農協の組織見直しに対して、組合員をはじめJA関係者に大きな不安が広がっています」として、共産党への激励を込めたメッセージを寄せました。

 志位氏は「私は訴えたい。立場の違いをこえて共闘しようではありませんか。歯止めない自由化と農協解体は許さない――この一点で日本共産党と農協の共同――『共協戦線』をつくり、希望のもてる四国の経済をつくりましょう」と呼びかけると、会場いっぱいの聴衆から盛大な拍手と歓声が起こりました。(関連記事)


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