2017年5月25日(木)
国産材の家具支援を
紙氏 普及拡大で森林管理に
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日本共産党の紙智子議員は23日の参院農林水産委員会で、国産材を使用した家具製品の普及拡大を国が支援することで、国産木材利用の促進や適切な森林管理につながると主張しました。
紙氏は、農水省が昨年実施した「多様な木材需要に対応するための需給動向調査」について質問。同調査は、輸入広葉樹材の減少などを背景に、国産材の需要が高まったことを受けて初めて行われたもの。同省は、47の家具製造業者への聞き取りで、「広葉樹資源を長期的かつ安定的に供給してほしい」「国産材や北海道産材等のブランド化をしてほしい」などの要望が出たと述べました。
紙氏は、家具製造業者や行政が連携し国産材を使用した製品の開発と普及に取り組んでいる福岡県大川市や、北海道産広葉樹を使用した家具作りに取り組んでいる旭川家具工業協同組合の例を紹介。山本有二農水相は「地域振興のためにも、国内需要を伸ばしていきたい」と応じました。
紙氏が、国産広葉樹材の安定的な供給と、国産材を使用する家具製品の普及拡大に向け、「国として踏み込んだ応援を」と求めたのに対し、山本氏は「しっかり支援していく」と答弁しました。