2017年6月2日(金)
米、「パリ協定」離脱へ
きょう決断表明 トランプ氏投稿
【ワシントン=池田晋】複数の米メディアは5月31日、トランプ米大統領が地球温暖化抑制の国際的な枠組みである「パリ協定」からの離脱を決断したと、関係筋からの話として報じました。
トランプ氏は同日、米東部時間6月1日の「午後3時(日本時間2日午前4時)に、パリ協定に関する私の決断を表明する。米国を再び偉大に!」とツイッターに投稿しました。
トランプ氏は、炭鉱労働者の雇用維持など、米国経済に悪影響を及ぼすとして「パリ協定」からの離脱を公約。発展途上国も含むほぼ全ての国が参加する枠組みとして、2016年11月に発効した同協定に参加していないのは、シリアとニカラグアだけで、温室効果ガス排出量が世界第2位の米国の離脱は、温暖化対策の大きな後退につながります。
米オンラインメディア「アクシオス」によると、離脱方策の詳細については、プルイット環境保護局(EPA)長官を含む小チームで作業を進めています。3年ほどかかる可能性がある「パリ協定」からの完全離脱の道を取るか、同協定の大本であり、より迅速に離脱できる「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)」そのものから離脱するかが議論されているとしています。