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2017年7月8日(土)

南北の接触 対話再開を

平和構築に向け提案

韓国大統領が演説

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 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、訪問先のベルリンで演説し、北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を求めるとともに、朝鮮半島の平和構築に向け、南北の接触や対話の再開を提案しました。同時に「正しい条件が整い、朝鮮半島の緊張と対峙(たいじ)の局面を転換する契機となるなら、いつどこでも金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会う用意がある」と表明しました。

 (栗原千鶴)


 文氏は、4日に行われた北朝鮮による弾道ミサイル発射に対して「非常に失望した。大変間違った選択だ」と厳しく批判しました。「北朝鮮が核の挑発を中止しなければ、さらに強い制裁と圧迫以外に選択肢はない」と語りました。

 そのうえで文氏は、「南北がともに手を取り、朝鮮半島の平和の突破口を開くべきだ。まず簡単なことから始めることを提案する」と述べ、(1)人道的問題として南北の離散家族の再会(2)来年2月に韓国・平昌で開催される冬季五輪への北朝鮮の参加(3)軍事境界線での敵対行為の相互中止(4)朝鮮半島の平和と協力のための南北間の接触と対話を再開すること―をあげました。

 文政権は発足直後から、昨年1月に行われた北朝鮮による核実験をきっかけに中断した板門店の連絡ルートの正常化や南北協力事業の開城工業団地の再開などを追求してきました。

 文氏は、当局者間に接触するすべが何にもない状況が続いていることは「非常に危険だ」と指摘。「南北間のすべての関心事を対話のテーブルにのせ、朝鮮半島の平和と協力のための議論」を呼び掛けました。

 敵対行為の中止については、朝鮮戦争の休戦協定調印から64周年を迎える7月27日に始めることを要請。離散家族の再会は日本のお盆にあたる秋夕(中秋節、今年は10月4日)に合わせ行事を行うよう呼びかけました。

 また韓国政府の方針について「(文政権は)北朝鮮の崩壊を望んでいない。いかなる形の吸収統一も推進しない」と説明。さらに「北朝鮮体制の安全を保障し、朝鮮半島の非核化を追求する」ことを明らかにしました。


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