2017年7月28日(金)
歴史的な転機に
来月3日から 原水爆禁止世界大会
代表派遣の取り組み広がる
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原水爆禁止2017年世界大会が広島と長崎の両市で8月3日から9日まで開かれます。核兵器禁止条約が採択され、人類が核兵器のない世界への第一歩を踏み出す歴史的な転機とあって、各地でも代表派遣の取り組みが広がっています。
千葉県では、目標90人を大きく上回る132人が参加する予定です。参加する小松悠さん(39)は「核兵器禁止条約に背を向けている日本政府の姿勢を変えて、核兵器廃絶への流れを加速させていきたい」と語ります。
40人の目標を突破した岩手県では、原水爆禁止国民平和行進でつながった人や若者らが名乗りを上げています。青森県むつ市原水協は「情勢が変化したこの時を逃さない」と、数年ぶりに送ることを決めました。
今年の世界大会は、「核兵器禁止条約を力に、核兵器のない平和で公正な世界の実現を」がテーマ。禁止条約実現に努力してきた、国連軍縮担当の中満泉上級代表やメキシコ、オーストリア、キューバの政府代表がスピーチします。
国際会議、沖縄と連帯する特別集会、分科会、女性や青年のつどいなどが開かれます。
日本共産党の志位和夫委員長が6日あいさつ。自由党の小沢一郎代表がメッセージを寄せました。
世界大会実行委員会運営委員会の高草木博共同代表は13日の会見で、「禁止条約の署名は9月20日に始まります。核兵器に依存していることが人道と相いれず時代錯誤だ、と日本政府に示す大会にしたい」と呼びかけています。