2017年8月7日(月)
条約参加へ巨大なうねり
原水爆禁止世界大会 ヒロシマデー集会に2000人
広島に原爆が投下されて72年となる6日、歴史上初めて核兵器を違法なものとした核兵器禁止条約が7月に採択されて最初の原水爆禁止2017年世界大会・広島「ヒロシマデー集会」が広島市内で開かれました。「広島からのよびかけ」を採択。すべての国が速やかに条約に参加し、核兵器の完全廃絶を迫る世論を国内外に発展させようと呼びかけました。広島市主催の平和記念式典でも、日本政府に対し、「核兵器禁止条約の締結促進」が強調されました。同式典には日本共産党の志位和夫委員長をはじめ党代表団が出席しました。
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「すべての国が核兵器禁止条約に参加する巨大な世論のうねりをつくりだそう」(採択された「広島からのよびかけ」)―。広島県立総合体育館・グリーンアリーナで行われた「ヒロシマデー集会」は、条約参加に背を向ける核保有国や日本政府などの姿勢を変えようとの熱気に包まれました。
広島、岡山の新日本婦人の会の人たちが大小さまざまな折り鶴を持って壇上いっぱいに並ぶなか、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員、オーストリアのマルチン・クリューガー外務省軍縮軍備管理不拡散局次長の首に折り鶴のレイがかけられると、2千人の歓声に包まれました。
田中氏は、唯一の被爆国である日本が核保有国などと並んで条約に背を向けるのは許されないと批判。「ヒバクシャ国際署名を広げ、核保有国と核の傘のもとにある国の安全保障政策を変え、核兵器禁止条約に署名させよう」と呼びかけました。
禁止条約採択に力を尽くしたオーストリアのクリューガー氏は、核保有国が条約に参加しない段階でも、大多数の国が核兵器のない世界を目指すという強力なシグナルを発する積極的効果を持つとし、「すべての国家、市民社会との対話を引き続き求めていきます」と述べました。
被爆地広島から訴えた被爆者の箕牧智之(みまきとしゆき)日本被団協代表理事は「被爆者とともに署名を進め、核兵器廃絶への努力を続けよう」と訴えました。
日本共産党の志位和夫委員長が連帯あいさつし、自由党の小沢一郎、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子の両代表がメッセージを寄せ、紹介されました。