2017年8月7日(月)
平和記念式典
政府は禁止条約締結促進を
松井市長が要求、安倍首相“否定”
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広島市主催の平和記念式典が平和記念公園で開かれ、被爆者や遺族、市民ら5万人が参列しました。
松井一実市長は「平和宣言」で、国連で採択された核兵器禁止条約にふれ、「廃絶に向け明確な決意が示されました」と評価。各国に核兵器廃絶に向けた取り組みを求めるとともに、日本政府に対して「核兵器禁止条約の締結促進」に取り組むよう求めました。
広島県知事、広島市議会議長、国連事務総長(中満泉・軍縮担当上級代表が代読)もそろって禁止条約にふれるなか、安倍晋三首相は言及せず、「真に『核兵器のない世界』を実現するには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要」などと述べ、被爆者の願いで実現した同条約を否定する態度を示しました。
式典には80カ国と欧州連合の代表らが参加し、8時15分の原爆投下時刻に黙とう。市内の小学生2人が「平和への誓い」を読み上げると、大きな拍手が起こりました。
この1年間で亡くなった被爆者5530人の名簿が奉納され、犠牲者は30万8725人となりました。