2017年8月9日(水)
大和堆 違法操業対応強化を
藤野氏ら農水省などに要請
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日本海中央に位置し、日本の排他的経済水域(EEZ)内にある好漁場「大和堆」(やまとたい)で外国漁船がイカ漁を中心とした違法操業を繰り返している問題で、日本共産党の藤野保史衆院議員や佐藤正幸県議(石川県)らが8日、農林水産省を訪れ、要請書を手渡し対応を求めました。
井上哲士、武田良介両参院議員と、堀内照文衆院議員も同席しました。
要請書は、昨年9月から10月、北朝鮮船など外国漁船数百隻による流し網などを使用した違法操業が相次ぎ、イカ漁が約30年ぶりの大不漁になったことに言及。水産資源の枯渇も懸念されるとして、水産庁に対し漁業取締船の重点的配備や、海上保安庁(海保)と連携した取り締まりの強化を求めています。
また、近隣諸国と連携し主権の尊重などのルールを確立することや、水産資源の確保に向けた取り組みをすすめ、EEZ内で日本の漁船が安全に操業できるよう全力を尽くすことを求めています。
鈴木宏太衆院石川3区予定候補は地元の漁師から、イカの不漁による値上がりや、イカ漁の存続への不安の声が上がっているとして「漁師の方たちは命の危険も感じながら現場に行っている」と指摘。藤野氏は、7月22日に石川県漁業協同組合などを訪れたことにふれ「資源管理という点でも心配だと声が上がっている」と紹介。堀内氏は「(漁師らにとって)死活問題だ」と早急な対応を求めました。
水産庁の長谷成人長官は「海保と連絡を取り合い対応を協議している」と述べました。
藤野氏らは同日、国土交通省・海上保安庁にも要請書を手渡しました。