2017年9月17日(日)
生放送!とことん共産党
核兵器禁止条約署名の政府を
沢田・名大名誉教授が登場
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日本共産党のインターネット番組「とことん共産党」は15日、ゲストに被爆者・物理学者として核兵器廃絶運動にとりくんできた沢田昭二名古屋大学名誉教授を迎えて「あたらしい歴史を開く核兵器禁止条約」をテーマに語り合いました。司会は本村伸子衆院議員と林竜二郎氏。
沢田氏は北朝鮮のミサイル発射と核実験に対し「核兵器禁止条約が採択される状況です。世界の発展を踏まえた方針で自分の国の政治をやってほしい」と述べたうえで「特に私は被爆者ですから、核兵器を造るということは許せない」と力を込めました。
司会者から国連会議で7月に採択された「核兵器禁止条約」が初めて核兵器を「悪」としたことが紹介されました。沢田氏は、核保有国による核兵器で脅す外交について「(国際紛争の外交的解決を求める)国連憲章に反する現実が続いてきた」と指摘し、「核兵器禁止条約は国連憲章の方向に切り替えるものだ」と訴えました。
沢田氏は中学2年の夏、広島市内の自宅で睡眠中に被爆しました。突然つぶされた家からはい出ると、足元の奥から母の声が聞こえます。がれきをかき分けますが、重い柱をひき抜けません。各所から火の手が上がり、近づいてきます。「そうしたら母親がお説教を始めました。生き残ることの大事さを言うんです。『おまえはしっかり勉強して、立派な人間になることの方が大事だ』と」。やがて竜巻のように炎が渦巻き「お母さんごめんなさい」とその場を去りました。3日後、自宅から掘り出した母の骨。「すごい高い温度の中で母親は焼き殺されたんだ」。その後、ビキニ事件をきっかけに原水爆禁止運動を始めました。
核兵器禁止条約への自国政府の参加を求める世界的な署名運動も始まります。沢田氏は「禁止条約に署名する日本政府をつくっていく。これは日本共産党もやってくれると思います」と期待を表明。本村氏は「条約は世界を変えるし変えられる」「そして今度変えるべきは日本政府です」と決意を語りました。