2017年9月21日(木)
戦争法強行2年 国会前大集会
日本共産党 志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長が19日夜、国会前で開かれた安保法制=戦争法強行2年の大集会でおこなったあいさつは次のとおりです。
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疑惑隠しの冒頭解散は憲法違反の暴挙―徹底究明して審判仰げ
みなさん、こんばんは(「こんばんは」の声)。共産党の志位和夫です。(「よーし」の声、拍手)
安倍首相が、臨時国会の冒頭で解散をすると報道されています。冗談じゃありませんよ(「そうだ!」の声)。野党4党が、憲法53条に基づいて、「森友・加計疑惑」などの徹底究明のために臨時国会召集を求めたのは6月22日です。それから3カ月間もほっぽらかしておいて、国会を開くと思ったら、冒頭で何の審議もやらないで解散しちゃえという。これはみなさん、許しがたい疑惑隠し、憲法違反の暴挙じゃないですか。(「そうだ」「許せない」の声、拍手)
私たちは、国会をやるっていうんだったら、疑惑の徹底究明をやる。代表質問をやる。予算委員会もやる。昭恵さん(安倍首相夫人)に出てきてもらおうじゃないですか(「そうだ」の声)。加計孝太郎さん(加計学園理事長)にも語ってもらおうじゃないですか(「そうだ」の声)。徹底究明をやったうえで、審判を仰ぐのが筋であります。(「そうだ」の声、拍手)
政権追い込んだ国民の力―共闘成功させ首相が計算違いを後悔する結果を
みなさん、同時に、ここまで安倍首相を追い込んできたのは、国民の力です。みなさんの力です。解散は「先にいけばいくほど展望がない」ということで、イチかバチかの冒頭解散、ここに駆け込んじゃうというのですから。だったら、みなさん、倒そうじゃないですか(「そうだ」の声)。安倍政権を倒そうじゃないですか(「そうだ」の声)。安倍政権を倒す歴史的チャンスの選挙であります。
そして、倒すためには共闘が必要です(「そうだ」の声)。安倍首相は、「野党共闘はうまくいかないだろう」という計算で、冒頭解散をやろうとしている。そうはいきませんよ。野党共闘を立派に成功させて、安倍首相に「とんでもない計算間違いをやっちゃった」と、ひどく後悔する結果を突きつけようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
国民の知らないところで日本が戦争の当事国に―戦争法はきっぱり廃止に
みなさん。今日は、安保法制=戦争法が強行されてちょうど2年目です。この安保法制について、菅(義偉)官房長官が、「安保法制をつくっておいて本当に良かった」と、北朝鮮問題のことを考えると良かったと最近言っています。これは反対ですよ、みなさん(「そうだ」の声)。北朝鮮問題との関係でも、安保法制の存在がかえって日本を危険にさらしている。(「そうだ」の声)
たとえば、この間、安保法制の発動として、米軍のイージス艦に自衛隊の艦艇が燃料の補給をやっていた。あるいは、米軍の補給艦を、海上自衛隊のヘリ空母が防護をやっていた(「米艦防護」)ことが明らかになりました。ここで重大なのは、国民のみなさんが知らないところで、安保法制がひそかに発動されて、一部メディアが報道して初めて明るみに出る。みなさん、これを許していいでしょうか。(「許せない」の声)
いま、米朝で軍事的緊張が高まっています。万が一、軍事衝突になったときには、こんなことをやっていましたら、日本が米国の戦争に自動的に参戦することになるじゃありませんか(「そうだ」の声)。国民の知らないところで、日本が戦争の当事国になっていいのか。みなさん、憲法違反の安保法制=戦争法はきっぱり廃止にしよう。このことを、この日に当たってみんなで誓い合おうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
北朝鮮の核・ミサイル問題は、経済制裁の強化と一体の「対話と交渉による解決」をはかることが何よりも大切であります。
野党と市民の共闘は「国民の共有財産」――安倍政権を倒し新しい政治を
みなさん、私は、2年前、この国会前にみなさんと一緒に立ったことを思い出します。あのとき、市民の空前の運動が起こりました。そして、「野党は共闘」――この声が響きました。その声に背中を押されて、私たち4野党として、この2年間、共闘に取り組んできました。そして、いろんな成果もあがってきているじゃないですか(「そうだ」の声)。去年の参議院選挙で、第一歩の成果をあげたじゃないですか(「そうだ」の声)。新潟(知事選)でも勝った(「そうだ」の声)。仙台(市長選)でも勝った(「そうだ」の声)。みんなが一つになれば、安倍政権を倒せるということが証明されたのが、この2年間ではないですか。(「そうだ」の声、拍手)
よく野党共闘というと、民進党と共産党の関係にばかり話題になることがありますけれどね、この共闘は、野党と市民の共闘なんです(「そうだ」の声)。市民の運動がつくったものです(「そうだ」の声)。野党4党だけのものじゃない。ましてや民進党と共産党のものじゃありません。国民の共有財産が、この共闘じゃないですか(「そうだ」「うおー」の声、歓声)。この共闘を必ず成功させて、総選挙で安倍自公政権を退陣に追い込もうじゃありませんか。(「そうだ」「よし」の声、拍手)
「改憲勢力3分の2体制」を打ち破る、そして自民・公明とその補完勢力――いろいろと補完勢力がいますが、そういう勢力も含めて、少数に追い込んで、安倍政権を倒して、新しい政治を築く選挙にしていこうではありませんか。がんばりましょう!(「そうだ」「がんばろう」の声、拍手)。ありがとうございました。