2017年11月7日(火)
辺野古 新たな護岸工事
沖縄 住民抗議の中、国が着工
|
辺野古新基地建設で沖縄防衛局は6日、辺野古崎北側のK9護岸に加え、新たに辺野古崎西側のK1、N5の二つの護岸工事を開始しました。
N5で午前10時半すぎ、砕石を波打ち際に投下する作業が確認できました。K1でも同様の作業が見えました。石が投げ込まれるたびに砂煙が舞い上がりました。
今回工事が始まった周辺海域では、環境省がレッドリストに指定したサンゴ14群体が見つかっています。7月に防衛局が確認した際、すでに白化が進行。9月末、専門家の助言を得る防衛省設置機関「環境監視等委員会」に報告した時、14群体中13群体が死滅していました。
県は、2カ月以上報告しなかった防衛局を問題視。10月2日、工事を止め、サンゴ類の環境保全措置を県と協議するよう行政指導しました。防衛局は従っていません。
一方、防衛局は10月26日、14群体のうち生き残った1群体の移植を県に申請。その審査結果も待たず工事を強行しました。
この日、ヘリ基地反対協議会の抗議船2隻が「工事をやめろ」と声をあげました。
ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「知事や名護市長の権限に阻まれ、工事は肝心な部分に行きつかない。整然と抗議を続け、名護市長選と県知事選挙勝利に全力をあげる」と語っています。