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2017年11月25日(土)

自衛隊機にも不適合品

三菱マテ系データ改ざん 出荷先274社に

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 三菱マテリアルの竹内章社長は24日、グループ会社の製品検査データ改ざんで記者会見し陳謝しました。すでに発表していた子会社の三菱電線工業(東京)と三菱伸銅(同)に加え、三菱アルミニウム(同)も顧客が求める品質や社内基準を満たさない「不適合品」を航空・宇宙や自動車産業などに出荷。出荷先は計258社から274社に拡大しました。

 三菱電線で今年2月に不適切な行為を把握しながら10月下旬まで出荷を続け、公表まで約9カ月かかりました。納入先には防衛省も含まれ、自衛隊の航空機や艦艇にも不適合品が使用されていました。竹内社長は「防衛省の認定基準に適合していない製品もあった」と説明しました。

 三菱電線では、和歌山県にある工場でおととし4月から今年9月までに製造した樹脂製のシール材(密閉装置)で強度や寸法などのデータを改ざんしていました。シール材は原子炉の再循環ポンプなどに使われています。三菱電線の村田博昭社長は「どこに使われているか把握していない。現在、確認している」と説明しました。

 三菱伸銅では、福島県にある工場で先月17日までの1年間に製造した銅製品の一部について、強度などのデータを改ざんしていました。これらの銅製品は主に自動車や電子機器の部品として使われ、出荷先は29社に上る可能性があるとしています。

 子会社2社では、それぞれ11月中旬に社外の弁護士を含めた調査委員会を設置し、問題の原因究明と再発防止策の策定に取り組むとしています。


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