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2017年11月30日(木)

米の核攻撃 加担の危険

B52爆撃機 空自が「護衛」訓練

「非核三原則蹂躙」日本平和委が抗議

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 核兵器を搭載できる米軍の戦略爆撃機を航空自衛隊の戦闘機が「護衛」する訓練が8月に実施されたことが29日までに、明らかになりました。これに対し、日本平和委員会は「憲法違反、非核3原則蹂躙(じゅうりん)の米軍の核軍事威嚇(いかく)行動への加担の全面中止」を求める声明を発表し、強く抗議しています。


 この爆撃機は米空軍の戦略爆撃機B52Hストラトフォートレス。核・ミサイル開発をすすめる北朝鮮をにらんで、米軍がグアムから飛来させました。

 防衛省は、19日に報道されるまで、訓練を公表していませんでした。小野寺五典防衛相は21日の閣議後の会見で、今年8月22日に空自がB52と共同訓練を実施したことを認め「航空自衛隊のF15戦闘機2機が、米空軍の戦略爆撃機B52、2機と編隊航法訓練を実施した」と明らかにしました。

 米軍の戦略爆撃機のなかでもB52は、核攻撃能力を保持する爆撃機です。同機はTNT火薬換算の核爆発エネルギーで広島型原爆(15キロトン)80発分、長崎型原爆(22キロトン)55発分にあたる1200キロトンの核爆弾や最大150キロトンの核弾頭を装着した巡航ミサイルを搭載可能です。

 米太平洋軍は2004年以来、グアムにB1B、B2、B52の戦略爆撃機部隊を米本土から交代で切れ間なく展開させ、インド・アジア太平洋地域の軍事作戦にいつでも投入できる「継続的爆撃機展開」(CBP)態勢をとっています。07年以降、通常兵器による攻撃に任務が限定されているB1爆撃は、すでに昨年9月から、繰り返し航空自衛隊の戦闘機との共同訓練を実施しています。

 広島、長崎への原爆投下で、1945年12月末までの推計でも21万人が死亡した唯一の戦争被爆国で「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を持つ日本。安倍自公政権の下で、非核三原則を破壊し、米軍の核攻撃に加担しかねない事態が進んでいます。


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