2017年12月4日(月)
国が開門義務果たせ
諫早干拓 田村氏が迫る
衆院農林水産委
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日本共産党の田村貴昭議員は11月30日の衆院農林水産委員会で、諫早湾干拓をめぐって、国が開門義務を果たせと迫りました。
田村氏は、昨年4月の長崎地裁判決を受け、開門をしないことを決めた国を批判。確定判決である福岡高裁の開門命令の履行を拒否するのは、法治国家として許されないとただしました。
斎藤健農水相は「現実に開門することは著しく困難な状況」だとして、「開門しないという方針」だと繰り返しました。田村氏は、開門義務を果たさない国に裁判所から間接強制金の支払いが命じられていることもあげ、国には開門義務があると重ねて強調しました。
田村氏は、11月に現地を視察した斎藤農水相が、歴代農水相が行ってきた原告・弁護団との面会を行わなかったことを指摘し、和解を進めるというなら原告・弁護団に会って意見を聞くべきだと求めました。
斎藤農水相は「現在進められている裁判の状況を見ながら慎重に検討する」と述べるにとどまりました。