2017年12月6日(水)
被害者の声を聞く場を
刑法性犯罪規定 仁比議員が主張
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日本共産党の仁比聡平議員は5日の参院法務委員会で、刑法性犯罪規定の3年後の見直しに向け、性犯罪被害者の声を聞く場を設け、実態把握を強めるよう求めました。
仁比氏は、先の通常国会での刑法性犯罪規定の改正を評価しつつ、「暴行・脅迫」要件の緩和・撤廃が残る重要な課題だと指摘しました。同要件は、罪の成否の鍵となる同意の有無を被害者の抵抗度合いで測るものとなっており、被害者にとって被害を届け出る大きな壁となっています。
仁比氏は「深刻な被害に遭っても警察に申告できる被害者は数%だ」として、「被害実態をつかむために、速やかに被害者の声を聞く場を設け、法改正に向けた検討会や審議会にも参画してもらうべきだ」と求めました。
上川陽子法相は「被害者を含めた関係者の声を聞くことは極めて重要だ。手順や場は関係府省と協議しながら検討したい」と答えました。
仁比氏は、ジャーナリストの伊藤詩織さんの事件を踏まえ、意識や記憶のない被害で被害直後に採尿・採血していれば証拠が残ったかもしれないのに、警察はそれを怠たる一方、長時間、重複した取り調べを行っていると、捜査の問題点を指摘。「警察の対応が、被害の申告さえためらう大きな要因になっている」と強調し、捜査方法の抜本的転換と、不起訴になった事件での被害者の実態調査を求めました。