2017年12月9日(土)
トランプ大統領べったりの異常―首相に根本的見直しを求める
志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は8日、党国会議員団総会でのあいさつの中で、安倍晋三首相の外交姿勢について「トランプ米大統領べったりの安倍首相が、日本をきわめて危険な道に引き入れつつある」と告発し、根本的な見直しを強く求めると表明しました。
志位氏は、北朝鮮問題で安倍政権がとっている対話否定、米国の先制的な軍事力行使容認の立場は、米朝の軍事的緊張がいっそう高まるもとで、「出口のない危険にわが国を引き入れつつある」と批判しました。
さらに、トランプ大統領による「エルサレム首都認定」という、国連決議に反し、中東の平和と安定を根底から危険にさらす暴挙に対して、イギリス、フランス、ドイツを含め世界中の首脳が批判するなか、安倍首相だけが一言の批判もない異常さを指摘。「トランプ大統領のすることがどんなに無法なものであっても批判しないというのが安倍首相の方針なのか。これがいま厳しく問われている」と述べました。
志位氏は「いまトランプ大統領の言動には、さまざまな危険な要素が噴き出している。そのときに、この2人の異常な関係は、わが国にとっても、世界にとってもきわめて危険だ。安倍首相に対し、トランプ大統領べったりの関係を根本的に見直し、言うべきことを言う当たり前の外交政策をとることを強く求める」と表明しました。