2017年12月22日(金)
室蘭工大 無期に転換
職員組合に方針を説明
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北海道室蘭市の室蘭工業大学は20日、同大学職員組合に対し、非常勤職員(事務補佐員など)について無期雇用に転換する方針を説明しました。
恒常的な補助業務に従事する事務補佐員や技術補佐員について、「雇用期間が5年を超える有期雇用を可能とするとともに、本人からの申し込みで無期雇用に転換する」としています。
東京大学に続き道内では最初の無期雇用転換となります。ある非常勤職員の女性は「ここまで頑張ってきて、ようやく実ってとてもうれしいです」と話しています。
職員組合は、熟練の事務補佐員の無期転換でこそ大学の教育・研究に能力が発揮できると主張。道労連と室蘭地区労連が主催する無期転換「むろらん市民講座」にも非常勤職員が参加し、世論を広げてきました。18、19両日には、正門前や生協前で無期雇用を求める宣伝を行いました。
「室蘭工業大学は、最大6年雇用を5年に切り下げて改正労働契約法の無期雇用転換に背を向けてきました」と話すのは、職員組合の高木稔書記長。「無期転換への方針転換は、全労連・道労連のたたかい、日本共産党議員らの国会での追及で変えさせたものだと思います。来年3月前に結果が出て、胸をなでおろしています」と語っています。