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2024年3月28日(木)

真相解明 国会の役割

山下議員 森元首相ら証人喚問要求

参院予算委

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 日本共産党の山下芳生議員は27日の参院予算委員会で、自民党派閥の裏金事件をめぐり、「民主政治を立て直すためには真相解明が大前提だ」として岸田文雄首相の姿勢をただし、真相解明のキーパーソンである森喜朗元首相らの証人喚問を求めました。

 山下氏は、政治倫理審査会での「1996年以前に還付金はなかった」(塩谷立元文部科学相)、「2000年に初当選して還付金を知った」(松野博一前官房長官)との証言から、裏金システムが96年10月~2000年6月の間にできたと推察されると指摘。また、1999年の政治資金規正法改定で政治家個人の資金管理団体への企業・団体献金が禁止されたことで、政治資金パーティーで資金を集めて議員にキックバックするシステムがつくられたのではないかと指摘しました。

 山下氏は「清和政策研究会の裏金システムができたのは森氏が会長の時だったと強く推察される」と述べ、森氏に裏金づくりの経緯を聞いたのか追及しましたが、岸田首相は「経緯を確認するために必要な聞き取り調査を続けている。誰に聞き取りを行うかは明らかにしていない」などと言い逃れました。

 山下氏は、自民党執行部が「キックバックをやめなかった結果責任がある」として安倍派幹部を処分するとしているが、「『やめなかった』責任も重いが『始めた』責任はもっと重い。そこをあいまいにすることは許されない」とし、森氏への聴取を重ねて要求。しかし、岸田首相は「追加の聞き取り調査を行っている」と述べるだけでした。

 山下氏は「首相にも自民党にも本気で真相解明する姿勢がみじんもないことが明らかになった。国会が役割を果たすしかない」と述べ、森氏の証人喚問を要求しました。


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