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2024年4月29日(月)

衆院3補選

野党完勝 裏金政治に審判

東京15区・酒井氏 島根1区・亀井氏 長崎3区・山田氏

共産党 勝利に貢献

 自民党の裏金問題など「政治とカネ」が問われた衆院3補欠選挙―。東京15区、島根1区、長崎3区の3補選は28日に投開票され、東京15区では市民と野党の共同候補の酒井なつみ氏(37)が勝利し、島根1区では亀井亜紀子氏(58)、長崎3区では山田勝彦氏(44)の両立憲民主党公認候補を日本共産党が自主支援し、勝利しました。


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(写真)当選が決まり支援者と喜ぶ酒井氏(左から4人目)=28日、東京都江東区

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(写真)当確を受け、花束を受け取る亀井氏(中央)=28日、松江市

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(写真)当選確実の一報をうけ、支援者とともに万歳をする山田氏(中央)=28日、長崎県大村市

補完勢力にも審判

 自公は不戦敗の東京・長崎を含め3選挙区で全敗しました。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件の発覚後初めての国政選挙であった三つの補欠選挙の結果は、自民党の金権腐敗に対する無反省への厳しい審判とともに、日米首脳会談で日米軍事同盟の歴史的変質を誓約し大軍拡路線へ暴走する岸田政権への厳しい審判となりました。同時に補完勢力である日本維新の会への厳しい審判となりました。

 東京15区は江東区長選をめぐる公職選挙法違反事件での元自民党の議員辞職にともなう補選。長崎3区は裏金事件での元自民党議員の辞職にともなう補選で、両選挙区で自民党は候補を擁立できませんでした。島根1区は自民党議員の死去に伴う選挙でした。日本共産党は東京15区では野党の連携で、島根1区と長崎3区では自主支援で立民公認候補の勝利のため全力を挙げ最後まで奮闘しました。

市民と野党 共同の支え

東京15区

 9人が立候補した東京15区(江東区)では、市民と野党の共同候補で立憲民主党公認の酒井なつみ氏が当選確実となりました。選挙戦では看護師・助産師として12年働いた経験や区議を2期務めた実績を語りつつ、「古い政治と決別し、まっとうな政治を」と訴えて支持を広げました。

 区内の酒井氏の事務所。午後8時を過ぎ、当選確実の報が流れると「やったー」という声が上がりました。事務所に入った酒井氏は、立民の国会議員や「市民と政治をつなぐ江東市民連合」の宇都宮健児共同代表が万歳をする間、支援者に深々と頭を下げ、マイクで「共同候補として、市民の皆さんに支えられた」と語りました。

 日本共産党は小堤東・江東地区委員長の立候補を取り下げ、酒井氏を支援。15区は区選出の自民党の衆院議員(いずれも離党)が2代続けて逮捕・起訴されるなど、「政治とカネ」問題の焦点の一つでした。

 自民党が独自候補擁立も推薦も断念する中、小池百合子都知事が事実上率いるファーストの会と国民民主党が乙武洋匡氏を推薦。日本維新の会は金沢結衣氏を擁立しました。


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