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2024年5月26日(日)

便利さで制度設計は問題

こども誰でも通園 井上氏に参考人

参院内閣委

写真

(写真)質問する井上哲士議員=23日、参院内閣委

 参院内閣委員会は23日、子ども・子育て支援法案について参考人質疑を行いました。

 日本共産党の井上哲士議員は、ヨーロッパと日本の保育士の処遇や、配置基準の違いについて質問。池本美香日本総研調査部上席主任研究員は「海外では学校教員と保育士の給与差がない。3歳児から5歳児の配置基準がヨーロッパで10対1なのは、こどもにとってどういう教育(保育)がふさわしいのかという考え方を突き詰めていった結果だ」と述べました。

 井上氏は、「こども誰でも通園制度」はアプリで全国どこでも利用可能な施設に申し込み自由に利用できる一方で、公的責任が後退し、子どもや保育士に大きな負担をもたらすのではないかと質問。

 NPO法人子育てひろば全国連絡協議会の奥山千鶴子理事長は「法人でも一時預かりを行っているが、週1日決まった曜日に利用する定期預かりにしており、そのほうが子どもには負担が少ない。子どもが保育する場所や保育士に慣れていれば、緊急時にも一時預かりができる」と述べました。池本氏は「親の便利さで制度設計されるのはよくない。施設の質や受け入れ側の保育士の負担にも相当配慮が必要だ」と述べました。


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