2024年7月27日(土)
クビアカ被害対策急げ
紙議員 生産者への支援強化を
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は4月18日の参院農林水産委員会で、桃や梅、桜の樹木を食い荒らす外来種・クビアカツヤカミキリ(通称クビアカ)被害について質問しました。
クビアカは、2012年に愛知県で発見されてから10年間で、13都府県に広がりました。紙氏は、和歌山のある桃農家の被害は2022年は4、5本だったが、23年は40本に広がり、桜などの街路樹の被害も広がっているとし、緊急対策を求めました。
坂本哲志農水相は、「(クビアカは)足腰や歯が強く、生存力も強い厄介な外来種だ。環境省、文部科学省、国土交通省などと関係省庁連絡会議で被害対策の共有化、情報提供を行っている」と答えました。
紙氏は、防除やまん延防止のための支援策を質問。堀上勝環境省審議官は、23年度補正予算から交付金による支援や特別交付税措置の対象にしたと答弁。安岡澄人農水省消費安全局長は「地域での発生状況の調査、被害樹の伐採、焼却処分の取り組み、ネットによる防除対策などに2分の1支援をしている」と答えました。
紙氏は管理されていない桜の木や耕作放棄地への支援を要求。堀上審議官は「地方公共団体の職員が他人の土地に立ち入って特定外来生物の捕獲、樹木の伐採ができる」と答え、安岡局長は、今年の4月から「耕作放棄地の防除の支援を追加した」と回答しました。
侵入経路について、安岡局長は「特定には至っていないが、輸入検疫によって、カミキリ類が付着していないことを確認したもののみが国内流通する形になっている」と回答。紙氏は、天敵がいないので被害を広がっているとして、被害を受けた生産者への支援強化を求めました。