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2024年10月26日(土)

裏金非公認に2000万円

自民大混乱 責任なすりあい

ありがた迷惑 知らなかった

 自民党が裏金事件を受けて非公認とした衆院選候補の党支部に2000万円を支出していた問題を巡り、開き直りの通達を出した自民党に国民の怒りはさらに強まっています。当の“裏公認”候補から「ありがた迷惑」と執行部の対応を“批判”する声が続出するなど、責任のなすりあいで自民党は大混乱に陥っています。

 非公認となった萩生田光一元政調会長(東京24区)は24日、党支部の「政党交付金口座へ2000万円」が選挙公示日の翌日の16日に振り込まれたとX(旧ツイッター)で認めた一方、「報道されるまで全く知らなかった」「ありがた迷惑な話だ」などと言い訳。25日には返金したとしました。同じく高木毅元国対委員長(福井2区)は「選挙運動期間中は支出しない」と表明。小田原潔候補(東京21区)は「こちらから要望したものではなく、困惑している」などと弁明しています。

 一方で、党公認の松島みどり候補(東京14区)はXで「いくら理由を言っても筋が通りません。『非公認』と『比例名簿登載なし』と2段階で、『処分』したふうを装って、しかし、政党支部にお金はちゃんと渡し、応援に行くのもありでは、一般有権者から自民党は何の反省、処分もしていないと見られるは当然です」と発信。古屋圭司元国家公安委員長は混乱の中、森山裕幹事長の応援を断ったと演説しました。公認候補のこうした発言自体も国民の批判をかわそうとする焦りの表れです。

 他方、萩生田氏は「しんぶん赤旗」が23日に報じるまで2000万円の入金を知らなかったと強弁。しかし、本紙は21日に萩生田事務所にファクスと電話で事実確認しています。「報道で初めて知った」などという言い訳は通じません。しかも、13日付の通知書が萩生田氏側に送られていました。入金を知らなかったということ自体が常識はずれです。

 自民党本部は「党勢拡大のため」金を渡したと合理化しましたが、当の非公認候補は「迷惑」と拒否する事態で“説明”は大破綻。石破茂首相も25日の演説ではこの問題には一切触れませんでした。


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