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2024年10月26日(土)

沖縄少女性暴行

米兵に懲役7年求刑

那覇地裁 被害「極めて甚大」

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(写真)在沖米兵による少女暴行事件論告求刑公判の傍聴を求め、那覇地裁に駆けつける人々=25日、那覇市

 2023年12月に沖縄県内で16歳未満の少女を誘拐し、性的暴行を加えたとして、わいせつ目的の誘拐と不同意性交の罪に問われている米軍嘉手納基地所属の空軍兵長、ブレノン・ワシントン被告(25)の論告求刑公判が25日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)であり結審しました。

 検察側は被告の動機が「性的欲求を満たすためのもので身勝手で自己中心的」と指摘、少女の被害は「精神的に極めて甚大」として懲役7年を求刑。弁護側は無罪を主張しました。判決は12月13日に言い渡されます。

 起訴状によると被告は、沖縄本島中部の公園で「寒いから車の中で話さない」と少女を誘い、自宅まで誘拐。16歳未満と知りながら下半身を触るなどし、同意しない意思を全うするのを困難にして性的暴行を継続したとしています。

 検察側は論告で、「自己の年齢が15歳であると被告人に伝えたことなど、(被害者の)証言内容は具体的で、性犯罪被害にあった者の心理も含め合理的で、客観的証拠とも整合しており信用性は高い」と主張しました。

 一方、弁護側は最終弁論で、「少女の証言には信用性がない」などとして「無罪」を主張。ワシントン被告も、最終意見陳述で「無実だ」と主張しました。

 事件は今年3月に那覇地検が起訴したのに6月下旬に報道で明るみに出るまで政府や米軍が沖縄県に通報せず隠ぺいし怒りを呼んでいます。同日の公判には傍聴席の4・3倍の人が抽選に並びました。


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