2024年10月27日(日)
きょうの潮流
街頭でビラを配っていたときのことでした。ひとりの青年が近寄り、「共産党は何をやろうとしているのですか?」と。ビラを渡して話していると、ふと目が合いました▼それは労働時間の短縮と賃上げに話がおよんだときです。1日7時間、週35時間の労働で自由な時間を増やす。中小企業を支え、最低賃金を時給1500円以上に引き上げる。そのための法案も用意してある…。黙って聞いていた青年は「ぼくも働いていますから」と言って立ち去りました▼どこまで響いたかはわかりませんが、きっと政治に望むことがあって、それをどの党に託したらいいのか悩んでいたのかもしれません。多くの人々と同じように▼政治とカネの問題に怒る人、生活苦にあえいでいる人、将来が不安な人、戦争に心を痛めている人…。それぞれが思い悩み、少しでも願いがかなう社会を求めています。それに背を向け続けてきた政治に失望しながら▼「この選挙で自民(公明、維新も)を勝たせてしまうと、国民の信を得たとかみそぎは済んだとか言ってまた汚い金集めや極右宗教との癒着、苦しい人々の蹂躙(じゅうりん)が続いてしまう」。東大教授の本田由紀さんはSNSでこう発信しています▼同志社大教授の岡野八代さんも「お金で政策だけでなく民主主義の根幹の一つである選挙まで歪(ゆが)ませてきた政治をここで終わらせましょう」と。ともに投票を呼びかけて。何のため、誰のための政治か。いまも希望の道を探す人たちに声をかけきる。それが扉を開きます。