2024年10月28日(月)
赤嶺氏 大激戦制す
沖縄1区
オール沖縄団結の勝利
自公政権に打撃
衆院沖縄1区では、名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する保守・革新の立場を超えた「オール沖縄」の代表で、日本共産党の赤嶺政賢氏(76)=前=が自民前職らとの1票を争う大激戦を制し、小選挙区で4回連続の当選を果たしました。
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玉城デニー知事を国政から支える赤嶺氏が、「沖縄の平和の心」を届ける1区の宝の議席を死守したことはオール沖縄の団結の画期的勝利です。新基地建設を強行する石破政権にも痛烈な打撃となるのは間違いありません。
選挙には、赤嶺氏のほか国場幸之助=自・前、公明推薦=、下地幹郎=無・元=両氏らが立候補。2014年にオール沖縄が誕生して以降、21年衆院選までの過去3回と同じ3氏の顔ぶれを中心に争われました。
国場氏の陣営は、岸田文雄前首相がテコ入れに訪れるなど、新基地ノーの民意を押しつぶし、オール沖縄を瓦解させようと狙った政府・自民党本部が総力を傾けて支援。本土の大企業も加わった地元企業締め上げによる激しい動員を行いました。
また、2年前の那覇市長選で自公が市政を奪取した余勢をかって、知念覚市長との連携を前面に押し出し赤嶺氏の追い落としを図りましたが、オール沖縄の揺るがぬ結束がはね返したといえます。
選挙戦で赤嶺氏は、石破首相が自民党幹事長時代に国場氏ら県選出国会議員に強権をふるい、辺野古反対の公約を撤回させたことを厳しく非難。石破首相と、圧力に屈した国場氏らに審判を下そうと呼びかけました。完成の展望すらない辺野古新基地建設にノーの民意を突き付けることを訴えたほか、大企業の内部留保課税による財源創出・中小企業支援とセットでの最賃引き上げなど、県民のくらしを守る施策を語り、党派を超えた支持を集めました。