2024年10月30日(水)
改憲派「3分の2」届かず
現状での発議は不可能に
今回の総選挙(27日投開票)の結果、衆院での改憲派政党=自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党の獲得議席は合計287で、改憲発議に必要な総議員数の3分の2(310議席)を下回りました。
一方、日本共産党と立憲民主党、れいわ新選組、社民党を合わせた議席は166で、総議席数465の3分の1を上回りました。
参院では改憲派政党の議席が総議員数(248)の3分の2を上回っていますが、改憲発議には衆参両院での3分の2以上の賛成が必要です。衆院では無所属の改憲派議員を含めても総議員数の3分の2を下回ることから、現状での改憲発議は不可能となりました。
石破茂首相(自民党総裁)は28日の記者会見で、来年の自民党結党70周年を控え、「党是である憲法改正を前に進める」と強弁しましたが、29日付「産経」は、衆院の改憲派勢力が3分の2を下回ったことに言及し、「改憲論議は『冬の時代』に入った」と嘆くなど、改憲勢力の切歯扼腕(やくわん)ぶりをあらわにしました。