2024年10月31日(木)
非公認4議員 自民会派入り
裏金への審判 無反省
自民党は30日までに、世耕弘成、萩生田光一、西村康稔、平沢勝栄の4氏に同党衆院会派入りを要請し、4氏は会派入りを決めました。党幹部が同日明らかにしました。4氏は同党派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件の責任を問われ離党勧告(世耕氏=離党)や役職停止1年(萩生田、平沢両氏)、党員資格停止1年(西村氏)の処分を受けましたが、27日投開票の衆院選では無所属で立候補し当選していました。
裏金事件などの「政治とカネ」の問題や経済失政、大軍拡増税などで国民の信頼を失い衆院で過半数割れとなったもとで、なんとか政権を“護持”しようと、特別国会での首相指名選挙を前に、早くも離党者までかき集めて優位に立とうとの狙いがあることは明らかです。
しかし、4氏はいずれも党の処分を受けたばかりで、うち3氏の処分は継続中です。裏金づくりの疑惑が晴れたわけでも、説明責任を果たしたわけでもなく、平沢氏に至っては衆院政治倫理審査会への出席も拒否してきました。
自民党が「裏金議員」の会派入りや復党を認めることは、衆院選で受けた国民の審判に逆らい、まったくの無反省をさらけ出すものにほかならず、国民のさらに厳しい批判を浴びることはさけられません。